予防接種事典
1回だけの接種で終わらないワクチンは、生、不活化の法則に加え、そのワクチン独自の法則にご注意
複数回接種しないと完了しないワクチンがあります。そして、1回目から2回目、2回目から3回目・・・の接種で必要な日程間隔は、ワクチンの種類によって異なります。 ...
A型肝炎ワクチン(不活化/任意)
A型肝炎ワクチン(不活化/任意) A型肝炎ウイルス感染による急性肝炎を減らします。 初回免疫として2〜4週間隔で2回接種し、2回目から6ヵ月あけて3回目を接種します。 スケジュール
BCGワクチン (生/定期)
BCGワクチン (生/定期) 結核菌感染からの細菌性髄膜炎、重度の肺炎を減らします。 生後3ヶ月から接種可能ですが、生後5ヶ月から8ヶ月までに接種されるのが理想的です。 生後1歳(未満)までに接種します。1歳を過ぎると任意接種で有料となります。 予防接種スケジュール
B型肝炎ワクチン(不活化/定期)
B型肝炎ワクチン(不活化/定期) B型肝炎ウイルス感染からの急性肝炎、肝硬変、肝臓がんを減らします。 合計3回接種 ・生後2ヶ月から4週間隔で2回接種し、1回目から20週(5ヶ月)以上あけて3回目を接種します。 お母さんがB型肝炎キャリアの場合は、母子感染予防事業として健康保険で接種できます。
HPVワクチン(不活化/定期)
HPVワクチン(不活化/定期) ヒトパピローマウイルス(HPV)感染による子宮頸がん、外陰がん、肛門がん、尖圭コンジローマを減らします。 小学校6年生から高校1年生相当の方が定期接種期間です。 【サーバリックス】 10歳以上の女性に1カ月間隔で2回接種し、1回目から6ヵ月あけて3回目を接種します。 【ガーダシル】 9歳以上の女性に2ヶ月間隔で2回接種し、1回目から6ヵ月あけて3回目を接種します。 【シルガード9】が2023年4月より定期接種に加わりました・ スケジュール
MR(麻しん風疹混合)ワクチン (生/定期)
MR(麻しん風疹混合)ワクチン (生/定期) 麻しんウイルス感染からの肺炎、脳炎からの後遺障害、死亡を減らします。 風疹ウイルス感染を減らすことにより、妊婦の風疹ウイルス感染からの奇形児出生を減らします。 1歳のときに1回接種し、5〜6歳のときに2回目を接種します。 予防接種スケジュール
インフルエンザワクチン (不活化/任意)
インフルエンザワクチン (不活化ワクチン)(任意接種) インフルエンザウイルス感染からの肺炎、入院、死亡を減らします。 生後6ヶ月から接種できます(注 製剤により1歳以上)。毎年10月から12月にかけて1〜2回接種します。(アメリカでは初年度のみ2回接種、以降は1回接種) 自治体により公的支援があります、お住いの自治体ホームページでお確かめください。 【接種年齢・接種間隔】 生後6ヶ月以上 1回目の接種から2週間以上あけて2回目を接種します。 13歳以上では1回接種です。 ...
おたふくかぜワクチン (生/任意)
おたふくかぜワクチン (生/任意) ムンプスウイルスによる耳下腺炎、ウイルス性髄膜炎からの入院、難聴を減らします。 1歳のときに1回接種し、5〜6歳のときに2回目を接種します。 予防接種スケジュール
ヒブワクチン (不活化/定期)
ヒブワクチン (不活化/定期) ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)感染からの細菌性髄膜炎、肺炎による入院、後遺障害、死亡を減らします。 接種年齢によって回数が変わります ・1回目の接種が生後2ヶ月から6ヶ月の場合:合計4回接種、4週間隔で3回接種し、3回目から7ヵ月以上あけて4回目を接種します。 ・1回目の接種が生後7ヶ月から1歳未満の場合:合計3回接種、4週間隔で2回接種し、2回目から7ヶ月以上あけて3回目を接種します。 ・1回目の接種が満1歳から4歳の場合 1回のみ接種します。 ...
みずぼうそうワクチン (生/定期)
みずぼうそうワクチン (生/定期) 水疱瘡ウイルスからの皮膚炎、肺炎、脳炎による入院、死亡を減らします。 1歳のときに1回接種し、3ヶ月間隔をあけて2回目を接種します。 予防接種スケジュール
ロタワクチン (経口生/定期)
ロタワクチン (経口生/定期) 2020年8月1日生まれ以降のお子様で、2020年10月1日以降はじめてロタワクチンを接種される方は定期接種の対象になりました。 生後6週間から定期接種範囲になりますが、ヒブや小児用肺炎球菌と同時接種のほうが便利なので、生後2か月から他のワクチンと同時接種で接種開始されるケースが多いです。 乳幼児期のロタウイルス感染からの重度の下痢、嘔吐、脱水症による入院、死亡を減らします。 【ロタリックス】 合計2回接種 、生後6週から4週間隔で2回接種します。 ...
五種混合ワクチン(不活化/定期)
2024年4月より定期接種として扱われる五種混合ワクチンは、従来の四種混合ワクチンに肺炎などを引き起こすHib感染症を加えたワクチンです。 4種混合+ヒブを5種混合に置き換えることで、接種回数を減らすことが期待できます。 【 注意 】 原則、すでに四種混合+ヒブを接種しはじめている患者は、4回完了まで四種混合+ヒブで実施します。 2024年4月以降に生後2か月を迎える患者から五種混合ワクチンの接種対象となります。 ...
三種混合ワクチン(不活化・任意)
三種混合ワクチン (不活化/任意) ジフテリア菌、百日咳菌、破傷風菌の感染症からの後遺障害、死亡を減らします。 標準的な接種年齢は、第1期は生後3か月から12か月の期間に20日から56日までの間隔をおいて3回。 追加接種は第1期(3回)の接種を行ってから標準的には12から18か月の間隔をおいて1回接種を行います。 二種混合DTは、11歳から13歳未満までに2期として接種します 【ご注意】 ...
四種混合ワクチン (不活化/定期)
四種混合ワクチン (不活化/定期) ジフテリア菌、百日咳菌、破傷風菌、ポリオウイルスの感染症からの後遺障害、死亡を減らします。 標準的な接種年齢は、第1期は生後3か月から12か月の期間に20日から56日までの間隔をおいて3回。 追加接種は第1期(3回)の接種を行ってから標準的には12から18か月の間隔をおいて1回接種を行います。 二種混合DTは、11歳から13歳未満までに2期として接種します 【ご注意】 ...
成人用肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP 定期接種)
平成26年10月1日から、高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンが定期接種となりました。 効果のある疾病:肺炎など 23価 接種時期、定期接種期間は下記厚労省ページを参照ください 厚生労働省 プレベナー 13価
生ワクチンと不活化ワクチン
注射の生ワクチン(例:BCG・MR・水ぼうそう・おたふく風邪ワクチン)を接種してから別の注射の生ワクチンを接種する場合は4週間以上の間隔をあける必要があります。ロタワクチンのように飲む生ワクチンはこの制限はありません。翌日に別のワクチンを接種してもかまいません。不活化ワクチンも同じく接種した翌日に別のワクチンを接種することができます。※2020年10月1日より新しいルールになりました。
定期接種と任意接種という分類もあります。
定期接種は恐ろしい感染症を予防するメリットが極めて大きく、費用は公費で全額補助されます。 一方、任意接種では一部もしくは全額が自己負担となります。
二種混合DT /不活化・定期接種
ジフテリア、破傷風の病気の予防 四種・三種混合ワクチンの2期「ジフテリア・破傷風(第2期)」として11歳からの一般的な定期接種として予約される場合は「1回目」接種を選んで予約してください。 13歳を超えると任意接種で有料となります。 通常ジフテリア、破傷風予防のワクチンですが百日咳の予防として三種混合ワクチン接種もできます。 予防接種スケジュール
日本脳炎ワクチン (不活化/定期)
日本脳炎ワクチン (不活化/定期) 日本脳炎ウイルス感染からの脳炎、死亡を減らします。 Ⅰ期 生後6ヶ月から7歳半(未満)までに3回接種します。 1回目と2回目の間隔は、1週間以上とします。 3歳頃から接種を始めるのが標準的です。 2回目から半年以上あけて3回目を接種します。 間隔が予定を超過しても接種は継続できますが、定期から行政措置扱いにかわります。 Ⅱ期 9歳から13歳未満までに4回目を接種します。 特例 ...
肺炎球菌ワクチンPCV13 (不活化/定期)
肺炎球菌ワクチンPCV13 (不活化/定期) 肺炎球菌感染からの細菌性髄膜炎、肺炎、中耳炎による入院、後遺障害、死亡を減らします。 ・1回目の接種が生後2ヶ月から6ヶ月(7ヶ月未満)の場合:合計4回接種 、4週間隔で3回接種し、3回目から60日以上あけて1歳をすぎたら4回目を接種します。 ・1回目の接種が生後7ヶ月から1歳未満の場合:合計3回接種、4週間隔で2回接種し、2回目から60日以上あけて1歳をすぎたら3回目を接種します。 ・1回目の接種が1歳の場合 ...
不活化ポリオワクチン(不活化・任意)
平成24年(2012年)から国内では生ポリオワクチンにかわり不活化ポリオワクチンを使用しています。 1期3回追加1回の計4回接種します。(三種混合ワクチンと同じ時期になります) 現在では、4種混合ワクチンに不活化ポリオワクチンが含まれていますので、単独で接種することは珍しくなっています。 厚労省 ポリオとポリオワクチンの基礎知識 近頃は海外との交流も増えポリオ(小児麻痺)が流行している地域から人流も増えています。
風しん第5期接種
昭和37年度~昭和53年度生まれの男性の皆様へ あなたと、これから生まれてくる世代の子どもを守るために風しんの抗体検査と予防接種を受けましょう! 風しんが今も流行しています。 風しんは、成人がかかると症状が重くなることがあります。また、妊娠初期の妊婦さんに感染させてしまうと、生まれてくる赤ちゃんの目や耳、心臓に障害が起きることがあります。 政府広報